スカルドゥへの行き方:イスラマバードからの飛行機、カラコルム・ハイウェイなどの陸路、バスと距離
約1時間のフライト、カラコルム・ハイウェイまたはバブサール峠を越える2日間のドライブ、そして夜行バス。距離、所要時間、2026年の料金、フライトが欠航したときの対処法をまとめました。

スカルドゥはインダス川の谷にある標高約2,230mの町で、K2、デオサイ高原、シガル渓谷やカプル渓谷への玄関口です。ここへたどり着くこと自体が旅の半分といえます。イスラマバードを出て1時間後には町に着くこともできれば、インダス渓谷の崖にしがみつくような山道で2日間を過ごすこともできます。どの方法を選ぶかは、季節、予算、使える日数、そして外国のパスポートをお持ちなら、カラコルム・ハイウェイについて自国政府がどんな渡航情報を出しているかによって決まります。
このガイドでは、飛行機、2つの陸路ルート、バスという3つの行き方をすべて取り上げ、距離、所要時間、2026年の料金に加えて、フライトが飛ばなかったときの対処法も紹介します。私たちは毎シーズン、スカルドゥへのツアーを催行しており、スカルドゥ・ロードトリップもまさにこうした選択肢を前提に組み立てています。
スカルドゥへの行き方早わかり(イスラマバード発)
| 方法 | 距離 | 所要時間 | シーズン | 目安の費用(片道) |
|---|---|---|---|---|
| 飛行機(PIA、Airblue、AirSial) | 空路で約320km | 約1時間 | 通年(天候次第) | 25,000〜35,000 PKR |
| 陸路:カラコルム・ハイウェイ、チラス経由 | 約740km | 運転20〜24時間、2日間 | 通年 | 燃料費、またはドライバー付き専用車 |
| 陸路:ナラン、バブサール峠経由 | 約650km | 運転18〜20時間、2日間 | おおむね6月〜10月 | 燃料費、またはドライバー付き専用車 |
| バス(NATCO、Faisal Movers) | 約740km | 20〜22時間、夜行 | 通年 | 約5,000〜6,500 PKR |
イスラマバードからスカルドゥへの飛行機
多くの旅行者が1週間でスカルドゥを回れるのは、このフライトがあるからです。PIA、Airblue、AirSialの3社がイスラマバード国際空港(ISB)からスカルドゥ国際空港(KDU)へ飛んでおり、合わせて週およそ20便、夏は1日3便ほどになります。定刻の飛行時間は約1時間です。晴れた朝にはナンガパルバット(8,126m)のすぐそばを通り過ぎてからインダス川の谷へ降りていき、運がよければ着陸直前にK2もちらりと見えます。私たちのお客様は、旅の終わりになってもこの景色の話をしています。
片道の運賃は通常約25,000〜35,000 PKRで、最も高くなるのは6月・7月・8月とイードの休暇前後です。2〜3週間前に予約すれば、たいてい安めの価格帯で取れます。料金は常に変動するので、当日に航空会社のサイトかパキスタンの予約サイトで確認してください。
スカルドゥ便の座席選び:ナンガパルバットが見えるのは右側の窓
景色を楽しみたいなら、イスラマバードからスカルドゥへ向かう便では右側の窓側席(F席)を予約しましょう。ナンガパルバットが見えるのはこちら側で、しばしば機体とほぼ同じ高さに、すぐ近くに現れます。スカルドゥからイスラマバードへの帰りの便では、同じ景色を見るために左側(A席)を選んでください。反対側でも損はありません。晴れた日にはスカルドゥ着陸の直前に、左側からK2やカラコルム中央部の峰々が見えることがあります。ただし雲に隠れていることも多いです。できれば主翼にかからない窓を選び、チェックイン時かオンラインで座席を指定しましょう。航空会社によっては無料で座席を選べないこともあります。いずれも保証はなく、何が見えるかはその日の天候と、パイロットに指示される飛行ルート次第です。

スカルドゥ便が欠航する理由
スカルドゥは山岳空港です。山々に雲がかかったり風向きが悪かったりすると、フライトは遅延、引き返し、欠航となり、同じ日に全航空会社が飛ばないこともあります。どの季節にも起こりますが、最も多いのは冬と、7月・8月のモンスーン期です。英国外務省(FCDO)はギルギット・バルティスタンのフライトスケジュールについて「当てにならない場合があり、直前に変更されることがある」と警告しており、これは私たち自身のツアーでの経験とも一致します。ですから旅程の前後に予備日を1日ずつ組み込み、スカルドゥを発つ日と同じ日に国際線の乗り継ぎを予約するのは避けてください。
スカルドゥにはラホールとカラチからの直行便もあり(PIA、さらに2025年5月からはAirblueがカラチから週2便)、空港は2021年に国際空港となり、2023年からはドバイからの季節便も飛んでいます。それでも多くの旅行者にとって、拠点となるのはイスラマバードです。
イスラマバードからスカルドゥへの陸路:カラコルム・ハイウェイとバブサール峠の2ルート
どちらの陸路ルートも2日かかり、最後の区間はどちらも同じジャグロット〜スカルドゥ道路(S-1)です。ジャグロット近くのアラム橋(Alam Bridge)の分岐から、インダス渓谷を167km下っていきます。この道は陸軍のフロンティア・ワークス・オーガニゼーション(FWO)が2017年から2021年にかけて1車線から幅7.3mに拡幅し、ギルギットからスカルドゥまでの所要時間は約10時間から4時間に短縮されました。計画されていたトンネルなしで建設されたため、今も土砂崩れで1〜2日通行止めになることがあり、2026年7月にはハラモシュ付近の洪水で通行止めになりました。
ルート1:チラス経由のカラコルム・ハイウェイ(通年)
こちらが通年ルートです。イスラマバードからハザラ・モーターウェイでタコットへ向かい、そこからカラコルム・ハイウェイでベシャム、ダス、チラスを通ってライコットブリッジへ、さらにアラム橋の分岐へ進み、S-1を下ってスカルドゥに着きます。距離は約740km、実際の運転時間は20〜24時間で、ほぼ全員がチラスかベシャムで1泊して2日に分けます。コヒスタンを通る区間は道幅が狭く、スピードが出せず、土砂崩れや抗議活動による封鎖が起こりやすく、2026年6月にはカミラ付近で6日間通行止めになりました。

外国籍の方は要注意:英国外務省は現在、マンセラからチラスまでのカラコルム・ハイウェイ(バッタグラム、ベシャム、ダス、サジンを通る区間)へのあらゆる渡航を控えるよう勧告しており、KKHの夜間運転もやめるよう呼びかけています。ほかの国の政府も同様の警告を出しています。パキスタンの旅行者は毎日この道を使っていますが、外国のパスポートをお持ちなら、このルートを選ぶ前に自国政府の渡航情報と旅行保険を確認してください。外国人のお客様の場合、私たちは飛行機を使うか、シーズン中ならバブサール・ルートを使います。
ルート2:ナランとバブサール峠(夏季のみ)
夏のルートはマンセラでモーターウェイを降りてバラコットとカーガン渓谷へ向かい、ナランを通って標高4,173mのバブサール・トップまで登り、チラスへ下ります。チラスでは英国外務省が警告する区間より北でKKHに合流します。チラスからスカルドゥまでは約290kmです。全行程は約650km、18〜20時間で、ふつうはナランで1泊します。目安はイスラマバードからナランまで6〜7時間、峠を越えてチラスまで3〜4時間、チラスからスカルドゥまで8〜9時間です。
高山の草原、ルルサール湖、晴れた日にはナンガパルバットの眺めもあり、景色ではこちらのほうが上ですが、峠が開いているときしか使えません。開通期間は通常5月下旬または6月から、10月または11月初めまでです。2025年は5月22日に再開通し、11月初めに雪で閉鎖されました。2026年は除雪のため6月6日まで閉鎖が続き、8月にはタク付近の洪水で一時的に再び通行止めになりました。出発前に国道庁(National Highway Authority)の最新情報を確認してください。このドライブの詳細はバブサール峠ガイドで紹介しています。

イスラマバードからスカルドゥまでの区間別距離
| 区間 | 道路距離 | 目安の運転時間 |
|---|---|---|
| イスラマバード〜チラス(KKH経由) | 約450km | 11〜13時間 |
| イスラマバード〜チラス(ナラン、バブサール経由) | 約360km | 9〜11時間 |
| イスラマバード〜ナラン | 約240km | 6〜7時間 |
| ナラン〜スカルドゥ | 約410km | 11〜13時間 |
| バブサール・トップ〜チラス | 約60km | 1.5〜2時間 |
| チラス〜スカルドゥ | 約290km | 8〜9時間 |
| ギルギット〜スカルドゥ | 約210km | 4〜6時間 |
| ジャグロット(アラム橋)〜スカルドゥ | 167km | 約4時間 |
距離は道路網に沿って測り、端数を丸めています。所要時間は休憩を含む専用車での移動を想定しています。土砂崩れ、道路工事、検問で数時間延びることもあるので、長距離の日は明るいうちに走り終えるよう計画しましょう。

イスラマバードからスカルドゥへのバス
スカルドゥへいちばん安く行けるのは夜行バスです。政府系のノーザン・エリアズ・トランスポート・コーポレーションであるNATCOと、Faisal Moversの2社が、ラワルピンディとイスラマバードからカラコルム・ハイウェイ経由でスカルドゥまで運行しています。午後か夕方に出発し、所要時間は20〜22時間です。運賃は片道およそ5,000〜6,500 PKRで、Faisal Moversのエグゼクティブバスがその上限にあたります。乗車場所と運賃はどちらも変わるので、予約時に確認してください。
山道を走る、長く窮屈な一夜です。NATCOの古いバスは満席のことも多いです。予算を抑えたいパキスタンの旅行者には十分使える手段です。外国人旅行者は、バスが英国の渡航自粛区間であるコヒスタンのKKHを通ること、そして途中の警察の検問で外国人はほぼ必ずパスポートの提示を求められることを覚えておいてください。
自分で運転する場合、ドライバー付きの車を手配する場合
陸路で行く旅行者の多くは、地元のドライバー付きで車を借ります。人数と予算に応じて、たいていトヨタのカローラかプラドです。ドライバーは土砂崩れが起きやすい場所や、チラスやナランで泊まる価値のあるホテル、検問にかかる時間を知っています。自分で運転するなら、早朝に出発し、給油できるところでは満タンにしておき、モーターウェイを離れるとカード端末はめったにないので現金を持ち、KKHを暗くなってから走るのは絶対にやめましょう。おすすめは片道を飛行機、もう片道を車にする方法で、1回の旅で空からの眺めとバブサールの道の両方を楽しめます。
どの方法を選ぶべき?
- 時間がない:飛行機で。欠航に備えて予備日を1日入れておきましょう。
- 夏で、景色を楽しみたい:バブサール峠を車で越えてナランで1泊し、帰りは飛行機で。
- 冬(12月〜3月):飛行機で。バブサールは閉鎖され、KKHは通行できるものの寒く時間がかかります。
- とにかく安く:NATCOかFaisal Moversのバスで。
- 外国のパスポート:飛行機、またはシーズン中ならバブサール経由で。カラコルム・ハイウェイについて自国政府の渡航情報を確認してください。
現地に着いたら、スカルドゥのおすすめ観光スポットとスカルドゥ旅行のベストシーズンのガイドが日々の計画に役立ちます。また、私たちのスカルドゥ・ツアーには、フライト、ドライバー、予備日を含めることもできます。

よくある質問
イスラマバードからスカルドゥまでの距離は?
スカルドゥはイスラマバードから直線距離で約320kmで、これは約1時間のフライトで移動する距離とほぼ同じですが、道路は山々を迂回して川の谷沿いに走るため、陸路ではずっと長くなります。カラコルム・ハイウェイでベシャム、ダス、チラスを経由し、ジャグロット〜スカルドゥ道路を進むと、距離は約740km、運転時間は20〜24時間で、ふつうは2日に分けます。夏はナラン経由でバブサール峠を越えるルートのほうが短く、約650km、18〜20時間ですが、開通しているのはおおむね6月〜10月だけです。どちらのルートでも、土砂崩れ、道路工事、警察の検問で数時間延びることがあります。どの道を選んでも最後の167kmは同じで、ジャグロット近くのアラム橋の分岐からインダス渓谷を下ってスカルドゥまで、約4時間かかります。
イスラマバードからスカルドゥまでの航空券はいくら?
イスラマバードからスカルドゥへの片道航空券は、2026年は通常約25,000〜35,000 PKRで、航空会社、季節、予約時期によって変わります。PIA、Airblue、AirSialの3社がこの路線を運航しており、合わせて週およそ20便、飛行時間は約1時間です。運賃が最も高いのはパキスタン国内の旅行需要がピークになる6月〜8月とイードの休暇前後で、最も安いのは春と晩秋です。2〜3週間前に予約すれば、たいてい安い席が取れます。運賃は日々変わるので、決める前に航空会社のサイトかパキスタンの予約サイトで確認してください。スカルドゥ便は天候でよく欠航することを忘れず、変更しやすい航空券を選び、旅程の前後に予備日を1日ずつ確保しておきましょう。
イスラマバード発スカルドゥ行きの便では、どちら側に座ればいい?
イスラマバードからスカルドゥへ飛ぶときは、機体の右側の窓側席(通常はF席)に座りましょう。標高8,126mで世界第9位の高峰ナンガパルバットが飛行中に見えるのはこちら側で、驚くほど近くに見えることもよくあります。スカルドゥからイスラマバードへの帰りの便では、もう一度見るために左側、通常はA席を選んでください。晴れた日には行きの便の左側からも、着陸の少し前にK2やカラコルム中央部がちらりと見えることがありますが、これらの峰は雲に隠れていることも多いです。主翼の真上にかからない窓を選ぶようにし、予約時かチェックイン時に座席を指定またはリクエストしましょう。無料で座席を選べるとは限りません。景色はその日の天候とパイロットが飛ぶルート次第なので何も保証はありませんが、晴れた朝に右側の窓から見るナンガパルバットは、座席をリクエストする価値があります。
イスラマバード〜スカルドゥ便はよく欠航する?
はい、イスラマバード〜スカルドゥ便はかなり頻繁に欠航や遅延が起こります。スカルドゥは山岳空港で、山々の上空の天候が許すときしかフライトが運航されないためです。雲、雨、強風で同じ日に全航空会社が運休することもあり、2025年7月にも実際にありました。欠航が最も多いのは冬と、7月・8月のモンスーン期です。英国外務省は、ギルギット・バルティスタンのフライトスケジュールは当てにならない場合があり、直前に変更されることがあると警告しています。心配するより、備えておきましょう。旅程の前後に予備日を1日ずつ確保し、スカルドゥ便と同じ日に国際線の乗り継ぎを絶対に予約せず、代替手段を把握しておくことです。代替手段は翌日のフライトか、パキスタンの旅行者でバブサールのシーズン中なら、2日間のドライブです。
バブサール峠ルートは開通している?
ナランからチラスへ抜けるバブサール峠ルートが開通しているのは暖かい時期だけで、通常は5月下旬または6月から、10月または11月初めまでです。それ以外の時期は雪で閉鎖されます。2025年は5月22日に再開通し、11月初めに大雪で閉鎖されました。2026年は除雪のため6月6日まで閉鎖が続き、8月にはタク付近の鉄砲水で一時的に再び通行止めになりました。標高4,173mの峠はスカルドゥへのどちらの道路でも最高地点で、シーズンの初めや終わりには降雪で一晩のうちに閉鎖されることもあります。出発前に国道庁(National Highway Authority)の交通情報と地元のニュースを確認し、カラコルム・ハイウェイかフライトを予備の手段にしておきましょう。開通していれば、スカルドゥへのドライブで最も景色の美しいルートです。
外国人は陸路でスカルドゥへ行ける?
外国人も陸路でスカルドゥへ行けますが、まず自国政府の渡航情報を確認すべきです。英国外務省は現在、マンセラからチラスまで、バッタグラム、ベシャム、ダス、サジンを通るカラコルム・ハイウェイへのあらゆる渡航を控えるよう勧告しています。これは通年通行できる道路であり、バスが使う道でもあります。勧告に反して移動すると、旅行保険が無効になることもあります。ナラン経由のバブサール・ルートはこの区間を避けてチラスでハイウェイに合流しますが、開通しているのはおおむね6月〜10月だけです。冬の外国人旅行者にとって現実的な選択肢は飛行機です。英国外務省はまた、外国籍の人はギルギット・バルティスタンで地元当局に登録しなければならないとしており、検問で提示を求められるので、パスポートとビザを携帯してください。こうした理由から、私たちは外国人のお客様の旅程をフライトとバブサールのシーズンに合わせて組んでいます。
イスラマバードからスカルドゥへのいちばんいい行き方は?
ほとんどの旅行者にとって、イスラマバードからスカルドゥへのいちばんいい行き方は約1時間のフライトで、欠航に備えて予備日を1日入れておくことです。路上での長い2日間を節約でき、晴れた朝には窓からナンガパルバットが見えます。夏に時間があれば、片道はナランで1泊しながらバブサール峠を車で越え、もう片道は飛行機にするのが最高の組み合わせで、空からの山々と、道路からの高山の谷の両方を楽しめます。予算が限られている旅行者は、NATCOかFaisal Moversの夜行バスを約5,000〜6,500 PKRで利用できます。バブサールが閉鎖される冬は、飛行機が賢明な選択です。外国籍の方は、陸路ルートを選ぶ前に、カラコルム・ハイウェイについて自国政府の渡航情報も確認してください。
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