サルファランガ寒冷砂漠:スカルドゥ旅行ガイド | Go With Guide
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スカルドゥのサルファランガ寒冷砂漠(コールドデザート)完全旅行ガイド

スカルドゥとシガルの間、標高2,300mに広がる白い砂丘。行き方、ベストシーズン、楽しみ方、そしてカトパナとは別の場所である理由をまとめました。

スカルドゥ近郊シガルのサルファランガ寒冷砂漠に広がる風紋の白い砂丘と、陽を浴びたカラコルムの尾根、雲の多い空(パキスタン、ギルギット・バルティスタン)
サルファランガに広がるシガルの寒冷砂漠の白い砂丘。写真:Uzair889(Wikimedia CommonsCC BY-SA 4.0)。
サルファランガ寒冷砂漠とは? ギルギット・バルティスタン州シガル地区、シガル谷がインダス川に開ける場所にある、標高約2,300m(7,500フィート)の高地の砂漠です。スカルドゥから約20km、シガル街道を車で30分ほど。夏の日中は暖かく、冬の夜は−25℃前後まで冷え込みます。毎年10月には「サルファランガ・コールドデザート・ジープラリー」が開かれます。

サルファランガを訪れる人の多くは、道路脇に砂地が少しある程度だろうと思って来ます。ところが舗装路は、そのまま砂の中へと延びていきます。シガル街道は灰白色の砂丘が何キロも続く中を横切り、四方をカラコルムの茶色い岩壁が囲んでいます。ここが暑い国ではなくカラコルムの山あいにある、れっきとしたパキスタンの砂漠なのだと実感するまで、少し時間がかかるほどです。

また、川の対岸にあるもうひとつの寒冷砂漠、カトパナとよく混同されます。検索上位に出てくる旅行サイトでも、取り違えは珍しくありません。この記事ではその違いを整理し、あわせて行き方などの実用情報も紹介します。

サルファランガ砂漠の基本情報

 詳細
場所ギルギット・バルティスタン州シガル地区、シガル川とインダス川の合流点
標高約2,200〜2,300m(7,500フィート)
スカルドゥから約20km、車またはジープで30分ほど
最寄りの空港スカルドゥ空港(天候が良ければイスラマバードから定期便あり)
おすすめの時期5月〜10月。光の美しさとラリーを楽しむなら9月下旬〜10月
冬の最低気温−25℃前後。砂丘に雪が積もります
主なイベントサルファランガ・コールドデザート・ジープラリー(2017年から毎年10月に開催)
許可証不要。道路の検問に備えてパスポート(またはCNIC)を携帯

サルファランガ砂漠はどこにある?

サルファランガは、スカルドゥの町の北、シガル谷とインダス川が出会う平地に広がるシガル地区にあります。南と西をインダス川、東をシガル川に囲まれた地形です。名前の由来は砂漠の東端にあるサルファランガ村で、人口1,500人に満たないこの集落が、砂漠の中にある唯一の村です。

旅行者にとっていちばん分かりやすい位置関係はこうです。スカルドゥを出てシガル方面へインダス川の橋を渡ると、数分で道は開けた砂地の中を走り始めます。そのまま進むとシガルの町と17世紀の城に着きます。サルファランガはその間に広がる砂漠なので、予定していなくても、シガルへ向かう途中でほとんどの人が目にすることになります。

暗いカラコルムの山々の下、サルファランガ寒冷砂漠の淡い砂地をまっすぐ横切るスカルドゥ〜シガル街道(パキスタン、ギルギット・バルティスタン)
サルファランガをまっすぐ貫くシガル街道。写真:Shahid Rao(Wikimedia CommonsCC BY-SA 4.0)。

サルファランガとカトパナは同じ砂漠?

答えは「いいえ」です。多くの旅行サイトで一緒くたにされていますが、混同されるのも無理はありません。どちらもスカルドゥ盆地の底を覆う同じ寒冷砂漠の一部で、インダス川が両者を隔てています

 サルファランガカトパナ
インダス川のどちら側か北岸(シガル寄り)南岸(スカルドゥ空港の近く)
地区シガルスカルドゥ
規模より広く、開けていて観光開発が少ないより小さく、カトパナ湖のそば
標高約2,300m約2,226m
向いている過ごし方ジープやATVでの走行、ラリー観戦、広さと静けさ短時間の立ち寄り、湖、グランピング

1時間しかないなら、町に近いカトパナが便利です。人が少なく、写真の枠からはみ出すほど砂丘が続く広い景色を求めるなら、川を渡ってサルファランガへ。スカルドゥで丸1日あれば、両方を無理なく回れます。

サルファランガへの行き方

まずはスカルドゥへ

拠点はスカルドゥです。イスラマバードからの飛行機は約1時間で、晴れた朝には窓の外をナンガ・パルバットが流れていきます。ただし天候に左右されやすく、欠航もあります。陸路ではカラコルム・ハイウェイとスカルドゥ街道を丸1日半かけて走り、途中チラスで1泊するのが一般的です。飛行機を前提にした旅程には、予備日を1日入れておきましょう。

スカルドゥから砂漠へ

スカルドゥの町から砂漠の中心部までは、シガル街道で約20km、30分ほどです。道路自体は舗装されていて普通車でも問題ありません。舗装路を外れて砂の上を走るなら、地面の固い場所を知っている地元ドライバー付きの4WDが必要です。スカルドゥで半日チャーターするか、シガル日帰り旅行の途中に立ち寄るとよいでしょう。

当社のスカルドゥ絶景ルートツアーでは、サルファランガのために1日を確保し、夕方まで砂漠で過ごします。午後の暑さとまぶしさが和らいだ後こそ、この砂漠がいちばん美しい時間だからです。

サルファランガの天気とベストシーズン

名前にある「寒冷(コールド)」は冬と標高を指したもので、夏に訪れて寒いという意味ではありません。1年の流れは次のとおりです。

季節気候行く価値は?
春(4月〜5月)日中は穏やか、夜は冷える。近くのシガルの村々で花が咲くあり。静かで快適
夏(6月〜8月)暖かく、日中は20℃台後半になることも多い。午後は風が強いあり。早朝か夕方がおすすめ
秋(9月〜10月)空気が澄み、涼しい。砂漠の縁でポプラが金色に色づくベストシーズン。ラリーの時期
冬(11月〜3月)氷点下を大きく下回り、−25℃前後まで。砂丘に雪準備を整えた写真家向け

どの季節にも、訪問者が油断しがちな点が2つあります。ひとつはです。午後はそよ風があっという間に砂嵐に変わることがあるので、カメラはバッグにしまい、天気予報を確認せずに開けた場所でテントを張らないでください。もうひとつは日没後の気温の急降下です。7月でも、星を見るつもりなら防寒着を1枚持っていきましょう。

平らなサルファランガ砂漠から突き出た黒い岩と、風に舞う砂ぼこり、背後のカラコルム山脈(ギルギット・バルティスタン、シガル)
シガル城へ向かう道沿いで、午後の風が岩の周りに砂ぼこりを巻き上げる。写真:Naeem Malik7777(Wikimedia CommonsCC BY-SA 4.0)。

サルファランガ寒冷砂漠での楽しみ方

砂丘を歩く

いちばんシンプルな楽しみ方が、いちばんおすすめです。車を停めて道路から10分ほど歩けば、車の音は聞こえなくなります。ここの砂は細かく淡い色で、強い日差しの下ではほとんど白く見えます。稜線には風紋と小動物の足跡が残っています。砂丘はそれほど高くないので、ある程度体力があれば誰でも登れます。

ジープサファリ、ATV、デューンバッシング

地元の業者が砂漠を走るジープサファリを運営しており、人の集まる場所、特にラリー会場周辺ではバギー(ATV)やオフロードバイクも借りられます。料金はその日に決まり、季節によっても変わるので、乗る前に金額と走行時間を必ず確認しましょう。走るのはドライバーが使っている轍の上だけにしてください。まっさらな砂丘を荒らすことこそ、この砂漠が今まさに受けているダメージだからです。

キャンプと星空観察

サルファランガはスカルドゥの街明かりから十分離れていて、本当に暗い夜空が広がります。月のない晴れた夜には、砂丘の上に天の川がはっきりと浮かび上がり、当社のお客様の多くが旅でいちばん長く心に残る時間だと話します。キャンプは、風を避けられる場所を選び、風が強まればすぐに撤収できる地元スタッフと一緒に。真夏以外は4シーズン用の寝袋を持っていきましょう。

スカルドゥ近郊、シガルの寒冷砂漠で風が形づくった砂丘の上に架かる夜の天の川(パキスタン、ギルギット・バルティスタン)
晴れた夜、砂丘の上に広がる天の川。写真:Uzair889(Wikimedia CommonsCC BY-SA 4.0)。

写真撮影

訪れるなら日没前の2時間です。低い光が風紋のひとつひとつを浮かび上がらせ、砂の向こうの山々が灰色からオレンジ色へと変わっていきます。日中の光はすべてを平板にし、淡い砂の照り返しも強烈です。ドローンを飛ばす場合は、特に谷の空港側では、事前にスカルドゥで最新の規則を確認してください。

シガルとあわせて訪れる

サルファランガは、アマチャ家のラジャの宮殿を修復し、現在は歴史ホテルとなっているシガル城や、シガル谷の果樹園へ向かう途中にあります。半日あれば砂漠と城をゆったり回れます。周辺地域を旅するタイミングについては、月ごとに解説したスカルドゥ旅行のベストシーズンの記事も参考にしてください。

サルファランガ・コールドデザート・ジープラリー

サルファランガ・コールドデザート・ラリー2017年から開催されており、毎年秋の数日間、静かな砂地がジープやバイク、観客でにぎわいます。開催は10月の3日間で、レースのほかに文化公演、バルティ音楽、ポロ、屋台なども楽しめます。

  • 2022年:75kmのコースに女性5人を含む50人のジープドライバーが参加し、バイクレースも別に行われました(Dawn紙の報道より)。
  • 2023年:コースは80kmに延長され、地元に約82万6,000ドルの経済効果をもたらしたと報じられました。
  • 2024年:延期。
  • 2025年:10月6日から再開。

この記事の執筆時点では、2026年の日程はまだ発表されていません。予約の前に公式サイトを確認し、ラリーに合わせて訪れるならスカルドゥのホテルは早めに押さえてください。ラリー期間中は町の宿が埋まります。

訪問時の実用的なヒント

  • 日差しと照り返し:サングラスと高SPFの日焼け止めを。淡い砂は光を反射し、標高2,300mでは思った以上に早く日焼けします。
  • 重ね着:どの季節でも夕方用の暖かいジャケットと、舞い上がる砂よけのスカーフやネックゲイターを。
  • 水と食べ物:自分で持参しましょう。道路沿いとラリー会場以外には、施設がほとんどありません。
  • 靴:つま先の覆われた靴を。砂は夏はとても熱く、冬はとても冷たくなります。
  • 痕跡を残さない:ゴミと無秩序なオフロード走行が、サルファランガにとって最大の脅威です。ゴミはスカルドゥまで持ち帰ってください。
  • 村への配慮:サルファランガはバルティの人々が暮らす村です。人を撮影するときは声をかけてから。
スカルドゥとシガルの間、岩がちなカラコルムの山々に囲まれたサルファランガ寒冷砂漠の白い砂の上を一人歩く旅行者
スケール感が伝わる一枚:スカルドゥとシガルの間の広い砂地を歩く一人の姿。写真:Awais Munawar(Wikimedia CommonsCC BY-SA 3.0)。

バルティスタンを長めに旅するなら、サルファランガはスカルドの南にある標高4,000mの高原、デオサイと好相性です。砂漠の翌日に、草原とヒグマと高山植物の世界を味わえます。谷のそちら側については、当社のデオサイ国立公園ガイドで紹介しています。

よくある質問

サルファランガ寒冷砂漠はどこにありますか?

ギルギット・バルティスタン州シガル地区の、シガル谷がインダス川と出会う平地にあります。スカルドゥの町から北へ約20km、スカルドゥ〜シガル街道でインダス川の橋を渡った先です。

サルファランガ砂漠はスカルドゥからどのくらいの距離ですか?

約20km、車またはジープでおよそ30分です。ネット上では、砂漠のどの地点を基準にするかによって15〜25kmとさまざまな数字が見られます。

サルファランガ寒冷砂漠の標高は?

約2,200〜2,300mで、一般には7,500フィートと丸めて表記されます。世界でも有数の高所にある砂漠です。

サルファランガとカトパナ砂漠は同じですか?

いいえ。どちらもスカルドゥ盆地にある同じ寒冷砂漠の一部ですが、インダス川によって隔てられています。カトパナは南岸のスカルドゥ空港やカトパナ湖の近くにある小さな砂漠で、サルファランガは北岸のシガル地区にある大きな砂漠です。

サルファランガ砂漠の天気はどうですか?

夏の日中は暖かく乾燥し、午後は風が強くなりますが、夜は涼しいままです。冬は厳しく、気温は−25℃前後まで下がり、砂丘に雪が積もります。快適に過ごせるのは5月〜10月です。

サルファランガのジープラリーはいつ開催されますか?

通常は10月の3日間にわたって開催されます。2024年は延期され、2025年のラリーは10月6日に始まりました。その年の日程は公式ラリーサイトで確認してください。

サルファランガを訪れるのに許可証は必要ですか?

許可証は不要です。スカルドゥ周辺の道路では定期的に警察の検問があるので、パスポート(パキスタン人の場合はCNIC)を携帯してください。

サルファランガ砂漠でキャンプはできますか?

はい、暗い夜空を考えれば十分その価値があります。風を避けられる場所を選べる地元スタッフと一緒に行き、風の強い午後には砂嵐がすぐに発生するので、いつでも移動できるようにしておきましょう。

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